第1話 CBR750Fとは?

 

みなさん、CBR750Fって知ってますか?それは1987年、本田技研工業が世界に送り出した250km/hを目指して開発されたフラッグシップモデルなんです。フルカバードされたエアロボディ,新設計の水冷4ストロークDOHC16バルブインライン4とカムギヤトレインの組み合わせ,吸気効率向上をねらったストレートポートの採用,そしてフルトランジスタ・デジタル点火システムなど、当時の最新技術を惜しみなく投入された技術革新車だったのです。

ただ当時は中小排気量車が台頭している時代にあって、大型二輪は決してメジャーな乗り物ではなかったのです。加えて設定価格も今にしてみればそんなに高いとはいえませんが、当時は若者がポンと買ってしまえるシロモノではなかったわけです。従ってこのバイクもご多分にモレず、熟年層の方々の支持が大きかったのは言うまでもありません。当時もフラッグシップとはいえ、そういった状況だったわけですから超マイナーな部類に入るこのバイク、現在では神戸で4度、東京で1度走ってる姿を見た(結構、多いか・・・)くらいですか。私の知ってる方でこれに乗ってる(乗ってた)のは埼玉のRCBさん、青梅の鈴木さん、仙台のとんこうさん、大学のゼミで一緒だった奴、それと1987年型CBR1000Fの西藤さん(これも結構多いか・・・)だけです。あー淋し・・・

・・・なもんですから、アフターマーケットパーツとは、はっきり言って全く無縁ですな。金がかからんのはいいことですが、でもせめてちょっとくらいは出ててもいいだろ、と思って本をあさってもないんですな、これが。(T_T)

さ、グチはこれくらいにして、CBR750Fとは何ぞや?からいってみましょうか。

えー、これがCBR750Fです。

 

CBR750Fは前期型で1987年型のCBR750FHと後期型で1988年型のCBR750FJの2機種がリリースされていました。私のマシンは後期型のFJですが、15万kmを走ったところで走行中クランクがガチャガチャいうんで、青梅の鈴木さんからFH2万kmのエンジンを譲って戴きました。

FJとFHはそんなに差はないのですが、数箇所異なっている部分があります。まずリアウィンカー、FHはテール一体型ですがFJは別体型です。その他はフロントキャリパー、前後ホイールの造形などが異なっています。

また、当時750Fと同時に海外向けに併売されたCBR1000Fも超マイナーで、私は肉眼で見たことがありません。(西藤さんごめんね m_ _m;;; だってホントなんだもん・・・) 形はまったく同じですが、最高出力は1987年前期型CBR1000Fは132ps、1988年型後期型CBR1000Fは135psです。750Fとの仕様上の大きな違いは、750Fがカムギヤトレインなのに対して1000Fはチェイントレインというところでしょうか。

サスペンションは他のホンダロードスポーツがおしなべてショウワ製を使用しているのに対して、このマシンだけカヤバ製を装備しています。(1000Fは同じ形をしていながらショウワ製を使用) こういったところにメーカーのこだわりが見え隠れしますね。