かねてからMDチェンジャーの装着を目論んでいた矢先に純正デッキが壊れてしまいました。
原因は弛んでいたテープがピンチローラに巻き込んでしまい。カセットテープの取り出しができなくなってしまったところから始まるんですが、どうやってもテープがイジェクトできないので、仕方なく本体をバラし、カセットテープを取り出しました。
コックピットにはステレオのディスプレイが収まる |
デッキを再装着後、カセットを聞こうとセットしたんですが、どうやらデッキ本体もいかれてしまったらしく、ガチャガチャと短いサイクルでオートリバースを繰り返すだけで一向に再生してくれません。
既にRFモジュレータ(FMで飛ばす)方式のSONY製MDチェンジャーは入手していたので、カセットデッキ部分は壊れてもFMは問題なく動くということで、当初はいいかと妥協していたんですが、やはり私も人の子。イマイチ納得できず、結局SONY製CDデッキを購入してしまった次第です。
赤丸内のプラグとソケットを調達 | ディスプレイパネル裏面とワンオフパーツ | 14芯コードをピアノ線でディスプレイパネル裏面に固定 |
デッキもMDチェンジャーもSONY製なのでRFモジュレータを経由しなくても直結することができるという利点と、SONYのデッキはデッキ本体とディスプレイパネルが盗難防止の目的で取り外せるという点に着目し、この双方をつなぐコネクタを部品手配によって入手し、メーターコンソール上にディスプレイパネルを設置することによって、演奏中の情報を把握しようというのが目的です。
6連装SONY製MDチェンジャー | 左カウルを外した状態 | 純正カセットデッキを外した状態 |
これらの写真は装着前段階でのバラし作業です。RTのミドルカウルはアッパーカウルへ爪で差し込む形式になっており、脱着時にこれを折らない様に慎重に作業しないといけません。
いざ装着の段で純正デッキの配線をSONY用に改造したまではよかったんですが、RTにセットしようとしたところでRT用の1DINスペーサについている左右のダンパー部分(装着状態でデッキを正面から見たとき、左右に装備されているダンパー)とスペーサ背面をステーで固定せねばならず、純正のときにはなかったコネクタが増設されたため、単純な一直線のステーでは固定できないことから、専用のステーを製作せねばならなくなったことです。偶然、運悪く汎用ステーの在庫がなく、その辺に落ちてた鉄板を加工してステーを製作しました。
他メーカ品のデッキを装着する場合は、デッキ背面のコネクタが増設されることが多い様ですので、予め汎用ステーを何本か用意しておくことをお勧めします。
手前より1DINスペーサ,SONY製CDデッキ,純正カセットデッキ | SONY製CDデッキに1DINスペーサを装着 | 1DINスペーサの上にさらにダンパーを装着した状態 |
さて、各種コード類を接続する段になり、GPS装着で失敗した常時電源が、ご多分にもれずデッキにも装備されていました。当初はアクセサリー電源から取ることによってメモリ保持はやめようと思ったんですが、よくよく考えてみると、純正もメモリ保持用に常時電源へ接続していたことと、デッキの場合はメモリ保持に内部モータは駆動状態にあるのは考えにくいとの側面から、まあいいやという気になっていたのも事実ですが、とりあえず、このインプレを読んで頂くみなさんの為にも失敗したら高い授業料を払っちゃおうという気になった次第です。
結果、特にデッキのメモリ保持はバッテリーの電力を殆ど食わないことが分かり、MDチェンジャーも装備したので、いちいちイニシャライズされるという煩わしさも回避でき、良好な使い心地を得るに至りました。 | ||||
RTへの装着終了 ここからさらにパネル部分を加工 |
14芯ケーブルで延長 |
今回のカーステアップグレードでは、残念ながら予算の都合上、CDデッキとMDチェンジャー及びその他保守部品の手配までが限界で、もう1万円程出したら購入できるスピーカまでは手中に収めることができませんでした。結局BMW純正のスピーカ(フィンランドのノキア製)のまま運用しているんですが、SONYのデッキにはDBASSといわれる重低音コントロールがあり、またこのデッキは50W×4あることから遥かに許容量をオーバーしていることで、思いっきり音が割れ、全然使い物になりません。DBASSのモードはDBASS1,2,3,OFFの4段階でDBASSOFFにしても音は割れます。今回は予算の都合上、残念ながらスピーカまでは手が出ませんでした。
スピーカアップグレード&ヘッドユニットディスプレイ加工
・・・というわけで、その後結局SONY製スピーカを購入してしまい(^^;;;)装着するに至りました。
前回純正からSONY製CDデッキに換装したものの、スピーカは依然、純正のままでした。純正の入力キャパシティは20W程度。一方、SONY製CDデッキの出力は50Wもあり、音量を上げていくと、音が割れて全く使い物になりません。加えて、当初計画では、デッキのディスプレイパネルをメーターコンソールに装着する予定でしたので、これを合わせて作業することになりました。
純正スピーカ装着状態 | フィンランドのノキア製純正スピーカ | メタル部分は防水の為シリコン塗装 |
SONY製スピーカは3WAYタイプをセレクションし、最大出力80Wで×2を装備しました。本当は4スピーカにしたいんですが、後方にスピーカを装着するスペースがなく、とりあえず残り2スピーカのための配線のみ、取り出しが容易になるようにケーブルを取り回しています。
リアスピーカについては、親分(謎の怪人)は純正トップケースからGIVI社製へ変更し、トップケースの全高を上げてこれに穴空け加工し、リアスピーカを取り付けています。また、ある人はリアシートとトップケースの間に細長いタイプのスピーカを装着しています。(私はこのタイプがいい)
SONY製スピーカ装着状態 | SONY製スピーカ装着状態 | リモートコマンダーはこの位置に |
リモートコマンダーの位置はSONY製品デッキを装着しているみなさんの意見が分かれるところかと思いますが、私は上の写真の通り装着しました。この位置だと雨が殆ど当たらず、また見栄えも結構いい(気に入ってるだけか!?)反面、走行中ボリュームを変えようとつまみをひねるときにMDチェンジャーモードにしていると、振動で誤って「MDディスクの交換」オペレーションを実行してしまう点です。実はリモートコマンダーの機能上、制約された容積に様々な機能を集約しているため、ボリュームつまみを押しながら左右に捻ると、「MDディスクの交換」オペレーションが実行されるしくみになっています。つまり振動によってつまみを押したくなくても押してしまうシチュエーションが生じ、ミスオペしてしまうのが難点です。
ただ、人間やはり「慣れ」てくると、つまみを引っ張りながらボリュームを変えるので使ってるうちに問題は解消したりしてしまいます。
みなさんも色々と試行錯誤してみてください。
そしてとうとうメーターコンソールにディスプレイパネルの装着です。夜なんか結構きれいで目立ってカッコイイ!(・・・と思ってます)
ディスプレイパネルは防水のため、クリアケースを装着する予定ですが、今のところ、結構な雨でもスクリーンに守られて雨が当たるようなことはありません。 | ||||
ディスプレイパネル装着前 | ディスプレイパネル装着後 |
今回使用した部品類は次の通りです。
品 名 | 型 番 | 定 価 |
SONY製CDプレーヤ | CDX-3400X | 26,000円 |
SONY製10cm埋込型3WAYスピーカ | XS-J1020 | 11,000円 |
コネクタプラグ14P | 1−794−065−11 | 600円 |
コネクタソケット14P | 1−794−064−11 | 600円 |
14芯バスケーブル 1.5m | − | 400円 |
合 計 | 38,600円 |
今回換装したヘッドユニットCDX-3400Xの本体とディスプレイを接続するコネクタは14ピンでしたが、他機種はピン数が異なりますので、部品入手時はご注意ください。また、14芯バスケーブルが1.5mもあるのはステレオボックスからカウル下へと取り回しているためです。
トップケース内部中央はDVDナビゲーションシステム その後方に今回装着したMDチェンジャーが収まる |
トラブル発生!えらいこっちゃ!(関西弁)
なんと装着したばかりのCDデッキが壊れてしまいました。イジェクトボタンを押してもCDがイジェクトされなくなり、またCD演奏ができなくなってしまいました。
使用中、何度か車体の振動で勝手にCDがイジェクトされていたんですが、装着後2週間程度で壊れるとは思ってもみませんでした。ただ、当該機器は60度までの傾斜なら使用可とカタログに謳っているおり、RTに装着する場合は完全に垂直90度となる為、垂直側の振動の抑制が効いていないのではないかと考えています。
いずれにしても、前述した通り、街乗り程度のスピードでは音飛びはありませんが、高速走行は飛びまくっていたので振動対策を近く予定していた矢先の故障でした。
本件についての復旧リポートは後日改めてお届けしたいと思っております。
・・・というわけで、早速修理出ししました。
ソニーサービスへ修理出ししましたが、現象不再現でした。今回は保証内でしたので、下記部品を予想交換頂いています。
品 名 | 型 番 |
SERVO MOUNT | A−3326−436−A |
交換後は、特に問題なく動作しています。ただ今回のヘッドユニットの再装着に至っては、衝撃を少しでも減らすため、東急ハンズで衝撃緩衝率94%の緩衝材”ソルホセイン”を購入し、ヘッドユニット本体への衝撃を緩和しています。再装着からとりあえず500km程、走行しましたが、今のところトラブッていません。
術後経過です。
術後1,000km以上走行してますが、まったく問題ありません。どうも緩衝材”ソルホセイン”が奏効している様です。(高かったもんな・・・)もう大丈夫かな?
術後経過Part2です。
・・・なんとCDがイジェクトされないのは本体側とディスプレイ側それぞれのコネクタが結合されている場合、イジェクトされない様にプログラムされていることが判明しました。CDを入れ替えるにはディスプレイ部を延長せず元に戻すか、コネクタをワンタッチで付け外しできる様に何らかのスイッチを追加するか、はたまたイジェクトを制御しているピンを探し出して機能を削除するかのどれかしか方法がありません。
私の場合はMDチェンジャーを主に使用しているので、あまり気にはなりませんでしたが、改造なさるみなさんはこの点を十分注意して作業してください。
でもおかしいな、イジェクトされてる時もあったのに・・・。なんでやろ?(関西弁)